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2024/05/20 (Mon)
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2008/10/08 (Wed)
来年1月に結婚式を挙げる予定だった海外の友人から
一通のメールが届いた。


mon fiencé était dans un accident de moto, et il est décédé le 31 aout.
私のフィアンセがバイクの事故に遭い、8月31日に他界しました。

と。

・・・・・・・あまりに信じられず、何度もメールを読み返し、

知っているはずの単語を辞書で何度も何度も読み直し、

他の意味はないか?私の勘違いではないか?

そう願いながら何度何度読み直しても、

それでもなお、そのメールの内容は変わらなかった。


フィアンセが亡くなった。。

幸せそうな写真をいつも送ってくれていた

彼女の満面の笑みを思うと、涙がポロポロ流れてきた。

どうして、どうして・・・。

どうしてそんな酷なことが起きるのだろう。


人は、ひとりで生まれてきて、ひとりで死んでいく。

そんなこと、理屈では分かっている。

でも生きているその間だけは、決してひとりでは生きられない。

いつも隣にいた彼女をどうして置いて逝ってしまうのか。

しかも何で今・・・。



死ぬとは何なのか?どういうことか?

そんな事を考え始めた18くらいの時にこの本に出会った。

「死にゆく者からの言葉」 鈴木 秀子著


著者が死を控えた人々の横で、そっと手を重ね、

言葉を交えず、そっとそこの空間を共有し、呼吸をそろえる。

静寂で、美しく、厳かなひとときの出来事が綴られている。

そしてふと、恐怖から解放され、死と向かい合っていく。


『人間というものは、たとえどんな人であろうとも、
 その人にとってマイナスだと思われてきたことが、
 あるいは一生の汚点であることが、最期の土壇場でひっくり返り、
 プラスになり得る現実を、この目でたしかに私は見たのです。[本文引用]』


人は死んでいくことで全てが終わるのではなく、

この人生での経験を、死を迎えることによって

改めて振り返る大切なひとつのプロセスなんだと思った。

ただただ悲しい出来事、として死を捉えるのではなく、

その奥にある深い深い意味を説いている。

そんな本だった気がする。


でも死にゆかれた者達にとって、心安らかに見送ることはとても難しく、

この今を生きることが、どれだけ辛いかも得体をしれない。


だから今はそっと、彼女を想い続ける事しか出来ない。

今はただただフィアンセの分も生きてほしい、そう心から願うばかりです。
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プロフィール
HN:
miyoumu
性別:
非公開
自己紹介:
「ジュエリーの世界から世界をひとつに。」
をコンセプトに2009年「miyoumu」立ち上げ。
日本の絹糸やタイのカレン族シルバーやアンティークビーズなどを使って、シンプルで心地よいアクセサリー作りを志しています。

2-5歳パリ郊外、
23-25歳南仏Aix-en-Provenceで過ごした事で、
普段から自分が、そして自分の視点が日本人・アジア人であることを意識する。

そして今まで見てきた世界と生活してきた日本のそのお互いの良い所を融合したい。

更に、私があなたのために何が出来るか。
ではなくあなたが感じている何かを私なりに引き出す。

大学卒業後に働いたインテリア事務所で、そんな仕事に出会う。

渡仏後、ジュエリーonlineサイトで見えないお客様を相手に日々奮闘し、

2009年「miyoumu」立ち上げ今に至る。


※ご連絡はinfo @miyoumu.comまでお願いいたします。
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