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2009/08/18 (Tue)
もはや

できあいの思想には倚りかかりたくない

もはや

できあいの宗教には倚りかかりたくない

もはや

できあいの学問には倚りかかりたくない

もはや

いかなる権威にも倚りかかりたくない

ながく生きて

心底学んだのはそれぐらい

じぶんの耳目

じぶんの二本足のみで立っていて

なに不都合のことやある

倚りかかるとすれば

それは

椅子の背もたれだけ

---------------------------------------------------------

「倚りかからず」  茨木 のり子 著


やっぱりこの方の詩は、素敵です。大好きです。

芯があって、強さがあって、でもきつくなくて、ユーモアもある。


この詩は、前から知っていたけど詩集として持っていなかった詩です。

最近新しく茨木のり子さんの詩集を買ったので嬉しくて載せてみました♪

激動の戦中戦後を生き抜いた方が、今の時代を生きてなお思うこと。

誰の判断も仰がず、隣の人を比べず、自分がただただ生きている事に何の不都合がある。


温かな説教が天から聞こえてきそうです。

奇しくも私がこの方を知ったのは、この方が亡くなられた追悼特集が雑誌で組まれたのがきっかけでした。


どうしてこんなにも茨木さんの詩が、すっと身体に溶けるように入ってくるのかとよく考えてみるのですが、

それはきっと、茨木さんにとって等身大の詩だから。 きっとご本人と詩との距離がほとんどない。

だから違和感がないんです。 そして比喩のないストレートなものいいが心に響くのです。


思っていることを、適切に言葉にする事の難しさ。

それを身に沁みて分かっているからこそのストレート。 見習ってみたいと思います☆



いつもありがとうございます
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無題
私もこの詩、好きです。
詩自体あまり馴染みはないのですが、茨木のり子さんと長田弘さんはココロにすっと入ります。
チャンモリ 2009/08/18(Tue)12:12:47 編集
コメントありがとうございます!
茨木さん、とっても素敵ですよね~。
私も詩に精通していませんが、それでも入りやすいですよね!

長田弘さん、読んでみます!
きっとチャンモリさんの世界観の源のひとつなんでしょうね♪
【2009/08/18 23:49】
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プロフィール
HN:
miyoumu
性別:
非公開
自己紹介:
「ジュエリーの世界から世界をひとつに。」
をコンセプトに2009年「miyoumu」立ち上げ。
日本の絹糸やタイのカレン族シルバーやアンティークビーズなどを使って、シンプルで心地よいアクセサリー作りを志しています。

2-5歳パリ郊外、
23-25歳南仏Aix-en-Provenceで過ごした事で、
普段から自分が、そして自分の視点が日本人・アジア人であることを意識する。

そして今まで見てきた世界と生活してきた日本のそのお互いの良い所を融合したい。

更に、私があなたのために何が出来るか。
ではなくあなたが感じている何かを私なりに引き出す。

大学卒業後に働いたインテリア事務所で、そんな仕事に出会う。

渡仏後、ジュエリーonlineサイトで見えないお客様を相手に日々奮闘し、

2009年「miyoumu」立ち上げ今に至る。


※ご連絡はinfo @miyoumu.comまでお願いいたします。
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