もう8年前になります。
フランス語も英語もままならない状態で果敢にも
パリに行き、仕事に挑戦していた3ヶ月があります。
右も左も分からず振り払われる日々を過ごしながら、
事務所の近くにあったマドレーヌ寺院でいつも空き時間を
過ごしていました。
パリは外食がとても高いので、お昼や軽食はテイクアウトの
サンドイッチを買って、柱のたもとに座って食べたりしてました。
そして時に本を読んだり、中に入ってじーっと深く色々考えてみたり…。
数え切れないほどこの寺院を訪れ、いつも温かく見守ってくれていました。
パリには観光地がたくさんあるので、ここもパリど真ん中にありながら、
意外と人が少なく、その広い空間は厳かな雰囲気で訪れる人を
優しく包み込んでくれます。
そして「今日が最後だな。」
そう思った日に、いつもより長くそこにいて、感謝の気持ちを込めて
このひとつのネックレスを買いました。
表:マリア様が横を向いてお祈りをしている姿。
裏:マドレーヌ寺院の姿。
8年経った今でも、この時にどんな気持ちでどんな思いで
どんな願いを込めて、このネックレスを手に取ったか鮮明に
思い出せます。
そしてつける度にそっと思い出すのです。
あの時に経験した全てが、未知の苦悩の連続で、どうしようも
なく打ちひしがれていた思いを必死で取り繕って立っていました。
それをつける度にそっと思い出すのです。
そしてその時期があるからこそ今がある。それにそっと感謝しています。
ジュエリーには思いや願を刻印できる、そんな不思議な力があると
思います。
だから、いつの時代も魅了されてやまないのかもしれません
をコンセプトに2009年「miyoumu」立ち上げ。
日本の絹糸やタイのカレン族シルバーやアンティークビーズなどを使って、シンプルで心地よいアクセサリー作りを志しています。
2-5歳パリ郊外、
23-25歳南仏Aix-en-Provenceで過ごした事で、
普段から自分が、そして自分の視点が日本人・アジア人であることを意識する。
そして今まで見てきた世界と生活してきた日本のそのお互いの良い所を融合したい。
更に、私があなたのために何が出来るか。
ではなくあなたが感じている何かを私なりに引き出す。
大学卒業後に働いたインテリア事務所で、そんな仕事に出会う。
渡仏後、ジュエリーonlineサイトで見えないお客様を相手に日々奮闘し、
2009年「miyoumu」立ち上げ今に至る。
※ご連絡はinfo @miyoumu.comまでお願いいたします。
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